ひと さと
ムラ
やま


人里・里山・山村の風景
土のこと 2

2004.11.5



来る日も来る日も窯は焚きつづけられます。

安定した温度で、しかも1300度近い高温で
休むことなく、一週間です。

窯の構造はレンガで形を作り
その上を土で覆っています。

窯の頂部のところどころに孔があり、
そこから漏れる炎の加減により
内部の燃え具合がうかがえる仕組みになっています。

中は灼熱ですが、窯のまわりは
冷え込む夜のちょうど良い暖房に。

土の不思議。

その断熱性。

窯を覆う土の層はせいぜい5センチ程度。

中の灼熱をしっかりさえぎり
陶器に理想的な温度環境を維持しています。

それでいて、外から触れてもやけどをすることもありません。

民家の屋根の葺き土や壁につかわれてきた土。

薪をくべながら、意外なところから
土のすぐれた素性を教えられました。

焼きあがりまでじっと耐えている陶器たちも土の造形。

思えば、自然の岩も石も
地球という大きな窯の中で
長い時間をかけてつくりあげられた
自然のやきものなんですね。


建築家
CHUHEI
SAKAI
@坂井忠平
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