ひと さと
ムラ
やま


里山探検隊

2006.5.3



福島県川内村。

古民家のある窯元「土志工房」

新緑の鮮やかな五月晴れのある朝、
「里山探検隊」は樹齢400年のケヤキの大木をもとめて工房を出発。

メンバーは地元の林業家を隊長に、
陶芸家、音楽家、建築家、学者、教師、サラリーマン、主婦、学生・・・総勢12名。

いくつもの沢を渡り、
さわやかな木漏れ日の中
一行は「緑のダム」を抜けてゆきます。

無数の沢水が一本の支流に、
いくすじもの支流が集まりやがて木戸川に。

川は山間を縫うよう流れ、
水は蛇行のたびに川石に磨かれてゆき、
木戸川の清流となります。

川内村は福島県で唯一、水道のない村。

ここは巨岩でせき止められた天然ダム。
ちょっとひとやすみ。

源流をめざして
いよいよ険しい山道に入ります。

奥に進みにつれて
森が深くなり、うっそうとしてきます。
それでも若葉はまばらなため、思ったより足元は明るい。

隊長に「ここだよ」と案内されたところ。

メンバーのだれもが
「!!!」

そこには樹齢400年を超えると言われるケヤキが
はるか天空にそびえていました。

日本の木で建てる日本の家・・・

当たり前だったことが今は昔。
外来材が8割を占めるといわれる現代木造住宅。

日本の山に木がないから外来材に頼っているわけではない・・・。
都市に厚く、地方に疎い「格差」を生じさせる経済構造が日本の農林水産業、
とりわけ山の産業を衰退させてしまったことが一因だと思います。

この素晴らしい資源があるのだから
日本の山を元気にすれば地方に活気が戻り、
そして、日本の家はもっと豊かになる・・・
と原生林の木々たちが語っているように感じました。


建築家
CHUHEI
SAKAI
@坂井忠平
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