忙中閑有
2022/2/13

 下関を訪れると必ずといっていいほど「ゆめタワー」に昇る。
 初めてここを訪れたのは2013年4月。 この時は、東京から夜行バスで奈良に向かい、早朝から平城京周辺の古刹を巡った。
 帯解という駅の近くの安宿に一泊し、翌朝からまる一日かけて「やまのべの道」を歩いた。
 終点の橿原から大阪へ行き、その晩発の夜行バスで新山口へ向かった。そこから在来線に乗り 車窓の風景を楽しみながら下関で途中下車した。途中下車というのは、その日の宿泊地は博多であったが、 せっかく長旅をするのだから以前から訪れたいと念願していた関門海峡を見物するために途中下車した。

 博多で泊まったのは理由があった。
 ひとつは、博多在住の高校時代の野球部所属の先輩に会うこと。 ふたつめは、 翌朝からスタートする「スケッチ旅行」の集合場所に近いから。

スケッチ旅行は一泊二日の旅程で4月21日に博多に帰還して解散する予定だった。
 私はスケッチ旅行の実質上の主催者である小笠原博さんと以前から親しくしており、 博多で解散後、彼の運転するレンタルマイクロバスで佐賀へ向かい、一旦車を返却したあと、 彼が住む伊万里に一泊した。
 ロングドライブの慰労会を兼ねてホテルの近くの料理屋で宴を開いた。

翌日は、小笠原さんが運転するマイカーで、伊万里焼の展示施設や、陶器の原材料となる土の発掘現場を見学した。
 スケッチ旅行の前夜(博多)から、妻が帯同し、この日の夕方の便で妻ひとり東京に帰ることになっていた。
 私は、長旅の終着駅である出雲に向けて博多から夜行バスに乗った。
 翌朝から半日かけて古事記に登場する名刹を訪ねて回った。 朝から小雨が降る中ではあったが、念願の出雲詣でを達成し、 松江経由でやはり夜行バスに乗って東京渋谷に帰った。

夜の東京八重洲口を出発したのが4月17日、早朝の渋谷に帰還したのが4月25日だった。正味7日間の充実した旅だった。

2015年 5月

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